虫歯のお話。
2021年12月16日 カテゴリ:未分類
こんにちは植木歯科医院です。
ぼちぼち年末ですね。
いかがお過ごしでしょうか?
私はやっと、念願の、臨床研修医指導医の資格取得のための講習会に参加してきました。
実は何年も前から取りたかったのですが、都合が合わず、やっと講習会に登録できたにも関わらず、さらには緊急事態宣言などもありまして去年から延期なども続き…
やっと取ることができました。
会場は千葉県にあります日本大学松戸歯学部にて行われました。
ここは私の母校でもあり、研修医含め5年も勤務していた場所でもあったたためとても懐かしかったです。
また講師の先生も勤務時代の私の上司にあたる先生ばかりでしたのですごく懐かしく感じました。(よく面倒見ていた後輩も講師でした…笑)
また大学の同期の先生も参加していたためいい刺激ももらえました!
懐かしい校舎入り口です。
集合写真はこんな時代でしたので取れず残念でした…
さて、今日は虫歯の話をしたいと思います。
そもそも虫歯ってなんでしょうか?
簡単に言いますと虫歯菌が歯を溶かしてしまうことです。
私たちは虫歯の大きさをを分類して診断し処置内容を決めていきます。
進行度合いによって処置内容が全く変わります。
C0では進行具合によって無理に削らず経過観察していく場合が多く、
C1、C2は即日で終わる処置がほとんどでここまでは痛みがないケースがほとんどです。
C3になりますと自発痛を伴い神経を取る処置が必要になります。
そしていよいよC4までなりますと抜歯になる可能性が非常に高いです。
ある患者様が来院されました。
見るからに大きい虫歯がありましたが、本人はここの虫歯は気付いてなかったんです…
しかし虫歯を削ると…
神経まで及ぶ虫歯でした。(歯の中央に赤い点が見えると思いますがこれが神経の部屋になります。)
神経を取る処置を行いました。
診断はC3となり神経を取る処置を行わなければなりません。
治療内容は神経をとり、神経が入っていた管を洗浄し、薬を入れ、土台を入れ、被せ物を入れていく処置が必要になります。
来院回数は少なくとも5回は必要になります。
先ほどC3は自発痛があると言いましたが自発痛はありませんでしたが神経の部屋が出てきた時点でほとんどのケース神経を取るしかありません。
要するに虫歯になっていても気付かないケースも多いってことです。
しかも、え?こんなに削るの!?
って画像を見てそう思った人もいるかもしれません。
しかしながら、ここまで削らなくては神経を全て取り切ることはできないんです。
しかも治療終了後、虫歯の治療をしっかりしてもらったから大丈夫!って思う方が多いのですが…
治療しても歯質が残っている限りまた虫歯は再発します!
また困ったことに神経の無くなった歯はもう痛みを感じることはありません。
要するに、また虫歯なってしまった場合、症状なく進んでどうしようないほど進んだところで被せ物が取れ抜歯になってしまうケースがかなり多いです。
最近のブログで何度も言いますが予防治療が大切です。
予防治療とは簡単にいうと悪くならないようにする、病気を未然に防ぐ治療です。
どうか皆さん、1度きりの人生に1度しか生え変わらない歯を歯を大切に思っていただけたらと幸いです!!