噛むと奥歯が痛いのはなぜ?虫歯だけではない原因と歯を守るための考え方
2026年5月23日 カテゴリ:予防歯科

「奥歯で噛むとズキッと痛い」
「虫歯かと思ったけれど、見た目では穴が分からない」
「硬いものを噛んだ時だけ違和感がある」
このような症状があると、「虫歯なのかな」「このまま様子を見ても大丈夫かな」と不安になる方は多いのではないでしょうか。
奥歯は、食事の時に大きな力がかかる歯です。そのため、虫歯だけでなく、歯の根の炎症、歯周病、被せ物の下のトラブル、噛み合わせの負担、歯のヒビなど、さまざまな原因で痛みが出ることがあります。
特に「噛んだ時だけ痛い」という症状は、痛みがない時間もあるため、受診を先延ばしにしやすい傾向があります。しかし、原因が残っている場合は、少しずつ症状が強くなったり、治療の選択肢が限られてしまったりすることもあります。
この記事では、噛むと奥歯が痛い時に考えられる原因、早めに歯科医院で確認したいサイン、歯をできるだけ守るために大切な考え方について、植木歯科医院が分かりやすく解説します。
目次
噛むと奥歯が痛い主な原因
噛むと奥歯が痛い場合、まず考えられるのは虫歯です。
ただし、奥歯の痛みは虫歯だけで起こるわけではありません。噛んだ時にだけ痛む、歯が浮いたように感じる、歯ぐきが腫れる、被せ物の周囲に違和感があるなど、症状の出方によって原因は変わります。
虫歯が進行している
奥歯は溝が深く、歯ブラシが届きにくい場所です。そのため、歯の溝や歯と歯の間から虫歯が進行することがあります。
虫歯が浅い段階では痛みが出にくいこともあります。しかし、虫歯が神経に近づくと、冷たいものがしみる、噛むと痛い、何もしなくてもズキズキするなどの症状が出ることがあります。
見た目では小さな虫歯に見えても、内部で広がっている場合もあります。そのため、自己判断だけで様子を見るのではなく、早めに確認することが大切です。
被せ物や詰め物の下で虫歯が再発している
過去に治療した奥歯に、銀歯や白い詰め物、被せ物が入っている方も多いと思います。
一度治療した歯でも、時間の経過とともに、詰め物や被せ物の境目にすき間ができることがあります。その部分から細菌が入り込むと、被せ物の下で虫歯が再発することがあります。
被せ物の下の虫歯は、見た目だけでは分かりにくいことがあります。噛むと痛い、フロスが引っかかる、被せ物の周囲ににおいを感じる、歯ぐきが腫れるといった症状がある場合は注意が必要です。
歯の根の先に炎症が起きている
神経を取った歯でも、噛むと痛みが出ることがあります。
歯の根の中に細菌が残っていたり、被せ物のすき間から再感染が起きたりすると、根の先に炎症が起こることがあります。
この場合、噛むと響くように痛む、歯が浮いた感じがする、歯ぐきに小さなできものができる、膿が出るなどの症状につながることがあります。
「神経を取った歯だから痛くならない」と思われる方もいますが、歯の周囲の組織に炎症が起きると、噛んだ時の痛みとして現れることがあります。
噛み合わせの負担がかかっている
虫歯がないのに奥歯が痛む場合、噛み合わせの負担が関係していることがあります。
歯ぎしりや食いしばり、被せ物の高さのわずかなズレ、特定の歯に力が集中する噛み合わせなどによって、奥歯に強い負担がかかることがあります。
その結果、噛むと痛い、朝起きた時に奥歯がだるい、あごが疲れている、歯が浮いたように感じるといった症状が出る場合があります。
歯にヒビが入っている
奥歯は強い力がかかるため、歯に細かなヒビが入ることがあります。
ヒビが浅い場合は経過を確認できることもありますが、深く進んでいる場合は、痛みや感染の原因になることがあります。
特に、硬いものを噛んだ時に鋭く痛む、特定の方向で噛むと痛い、同じ歯の違和感を繰り返す場合は、歯のヒビや破折も考える必要があります。
歯周病が進行している
歯周病によって歯を支える骨や歯ぐきに炎症があると、噛んだ時に痛みや違和感が出ることがあります。
歯周病は初期には痛みが出にくいため、気づかないうちに進行していることがあります。奥歯の歯ぐきが腫れる、歯がぐらつく、歯みがきの時に出血する、口臭が気になる場合は、歯周病の検査も大切です。
虫歯ではないのに痛むこともあります
「噛むと痛いから虫歯だと思ったのに、虫歯ではないと言われた」という経験がある方もいるかもしれません。
歯の痛みは、虫歯だけで判断できるものではありません。奥歯には強い噛む力がかかるため、噛み合わせや歯周病、歯のヒビ、根の炎症などが関係していることがあります。
また、症状が出たり引いたりする場合もあります。痛みが一度落ち着くと「治った」と感じるかもしれませんが、原因が残っている場合は再び痛みが出ることがあります。
そのため、痛みの強さだけで判断せず、どのタイミングで痛むのか、どの歯が痛むのか、歯ぐきの腫れや違和感があるのかを確認することが重要です。
早めに相談したいサイン
噛むと奥歯が痛い場合、次のような症状がある時は早めに歯科医院で相談することをおすすめします。
- 噛むと奥歯がズキッと痛い
- 硬いものを噛むと痛い
- 冷たいものや温かいものがしみる
- 何もしなくても痛むことがある
- 歯ぐきが腫れている
- 歯ぐきから膿が出る
- 被せ物や銀歯の下に違和感がある
- 神経を取った歯が噛むと痛い
- 歯が浮いたような感じがする
- 同じ歯の痛みを繰り返している
特に、噛むと痛い症状を繰り返している場合や、歯ぐきの腫れを伴う場合は、根の炎症や歯周病、被せ物の下の虫歯が関係している可能性があります。
痛み止めで一時的に落ち着いても、原因そのものが改善しているとは限りません。早めに確認することで、治療の選択肢を検討しやすくなることがあります。
歯科医院で確認すること
噛むと奥歯が痛い場合、歯科医院では見た目だけでなく、複数の視点から原因を確認します。
お口の中の確認
まず、虫歯の有無、詰め物や被せ物の状態、歯ぐきの腫れ、歯の欠けやヒビ、歯の揺れなどを確認します。
奥歯は見えにくい場所にあるため、ご自身では気づきにくい変化が見つかることもあります。
レントゲン検査
被せ物の下の虫歯や歯の根の先の炎症は、見た目だけでは分からないことがあります。
レントゲン検査では、虫歯の深さ、根の状態、歯を支える骨の状態、過去の治療歴などを確認します。
必要に応じて、より詳しい画像検査を検討する場合もあります。
噛み合わせの確認
噛んだ時に痛む場合は、噛み合わせの確認も大切です。
特定の歯に力が集中していないか、被せ物の高さに問題がないか、歯ぎしりや食いしばりのサインがないかを確認します。
噛み合わせの負担は、虫歯がない歯にも痛みや違和感を起こすことがあります。
歯周病の検査
歯周病が関係している場合、歯周ポケットの深さ、出血の有無、歯の揺れなどを確認します。
奥歯は歯周病の影響を受けやすい場所でもあります。歯ぐきの状態を確認することで、痛みの原因を見極めやすくなります。
原因別の治療方法
噛むと奥歯が痛い時の治療は、原因によって異なります。
痛みだけを一時的に抑えるのではなく、なぜ痛みが出ているのかを確認することが大切です。
虫歯が原因の場合
虫歯が原因の場合は、虫歯の部分を取り除き、詰め物や被せ物で修復します。
虫歯が浅い場合は比較的小さな処置で対応できることがあります。一方で、神経に近い場合や神経まで感染が進んでいる場合は、根管治療が必要になることがあります。
被せ物の下の虫歯が原因の場合
過去に治療した歯の下で虫歯が進んでいる場合は、必要に応じて被せ物や詰め物を外し、内部の状態を確認します。
虫歯を取り除いたうえで、歯の状態に合わせて再度修復を行います。
ただし、虫歯が深く進んでいる場合は、神経の治療や抜歯が必要になることもあります。早めに確認できれば、歯を残すための選択肢を検討しやすくなる場合があります。
歯の根の炎症が原因の場合
歯の根の先に炎症がある場合は、根管治療や再根管治療を検討します。
根管治療では、歯の内部の感染した部分を取り除き、根の中を清掃・消毒していきます。
歯を残すために重要な治療の一つですが、歯の状態や感染の広がりによって治療方針は変わります。
噛み合わせが原因の場合
噛み合わせの負担が原因の場合は、噛み合わせの調整や、必要に応じてマウスピースの使用を検討することがあります。
また、日中の食いしばりに気づくことも大切です。上下の歯が常に接触している状態が続くと、奥歯に負担がかかりやすくなります。
歯周病が原因の場合
歯周病が原因の場合は、歯石除去やクリーニング、ブラッシング指導などを行い、歯ぐきの炎症をコントロールしていきます。
歯周病は一度処置をして終わりではなく、継続的な管理が重要です。状態に合わせたメンテナンスを行うことで、再発や進行の予防を目指します。
歯を守るために大切な考え方
噛むと奥歯が痛い時、多くの方が心配されるのは「この歯は抜かなければいけないのか」ということではないでしょうか。
もちろん、歯の状態によっては抜歯が必要になる場合もあります。しかし、すべてのケースで最初から抜歯になるわけではありません。
歯をできるだけ守るためには、まず原因を丁寧に確認することが大切です。
虫歯がどこまで進んでいるのか、根の先に炎症があるのか、歯が割れていないか、歯周病の影響があるのか、噛み合わせの負担があるのか。これらを総合的に見ることで、治療の選択肢を考えやすくなります。
また、奥歯は噛むために重要な歯です。1本の歯だけの問題に見えても、噛み合わせ全体に影響することがあります。
そのため、痛い部分だけを見るのではなく、お口全体のバランスを確認することが、歯を長く守るうえで大切です。
植木歯科医院で大切にしていること
植木歯科医院では、噛むと奥歯が痛いという症状に対して、痛みのある歯だけでなく、お口全体の状態を確認することを大切にしています。
虫歯、歯周病、歯の根の炎症、被せ物の状態、噛み合わせの負担など、複数の原因が関係していることもあるため、総合的に診ることが重要です。
特に奥歯は、1本だけで噛んでいるように見えても、実際には上下左右の歯やあごの動き、被せ物の形、歯周病の状態などが複雑に関係しています。そのため、痛みのある歯だけを確認するのではなく、お口全体の噛み合わせや清掃状態、過去の治療歴まで含めて診ることが大切です。
また、奥歯は食事を支える重要な歯です。できるだけ歯を残すためには、虫歯や根の炎症だけでなく、噛み合わせの負担や歯周病の進行も見落とさないことが重要です。状態によっては、被せ物のやり直し、根管治療、歯周病治療、噛み合わせの調整など、複数の視点から治療方針を検討します。
また、佐野市で長く地域の皆様のお口の健康を支えてきた歯科医院として、患者様に分かりやすく説明し、状態に合わせた治療方針をご提案することを心がけています。
「噛むと痛いけれど、まだ我慢できる」「虫歯ではなさそうだから様子を見ている」という方も、症状が軽いうちに確認することで、歯を守るための選択肢を検討しやすくなることがあります。
佐野市・植上町周辺で、奥歯の痛みや噛んだ時の違和感が気になる方は、無理に我慢せず一度ご相談ください。
まとめ
噛むと奥歯が痛い原因は、虫歯だけではありません。
被せ物の下の虫歯、歯の根の炎症、噛み合わせの負担、歯のヒビ、歯周病など、さまざまな原因が考えられます。
痛みが一時的に落ち着いても、原因が残っている場合は再び症状が出る可能性があります。
奥歯は噛むために大切な歯です。違和感の段階で確認することが、将来の歯を守る第一歩になることがあります。
佐野市で噛むと奥歯が痛い、虫歯ではないのに違和感がある、歯をできるだけ残したいとお考えの方は、植木歯科医院へご相談ください。
よくあるご質問
Q1. 噛むと奥歯が痛いのは虫歯ですか?
A. 虫歯の可能性もありますが、歯の根の炎症、噛み合わせの負担、歯のヒビ、歯周病などが関係している場合もあります。検査で原因を確認することが大切です。
Q2. 痛みが一度引いたら様子を見ても大丈夫ですか?
A. 痛みが引いても、原因が改善しているとは限りません。同じ場所の痛みを繰り返す場合や、噛むと違和感がある場合は、早めの確認をおすすめします。
Q3. 神経を取った奥歯でも噛むと痛いことはありますか?
A. あります。神経を取った歯でも、根の先に炎症が起きたり、周囲の組織に負担がかかったりすると、噛んだ時の痛みや違和感が出ることがあります。
Q4. 虫歯ではないのに奥歯が痛い原因は何ですか?
A. 噛み合わせの負担、歯ぎしり・食いしばり、歯周病、歯のヒビ、被せ物の不適合などが考えられます。原因は一つとは限らないため、総合的な確認が必要です。
Q5. 奥歯をできるだけ抜かずに残すことはできますか?
A. 歯の状態によって治療の選択肢は異なります。虫歯の深さ、根の状態、歯のヒビ、歯周病の進行度、噛み合わせの負担などを確認し、可能な範囲で歯を残す方法を検討します。ただし、状態によっては抜歯が必要になる場合もあるため、早めに原因を確認することが大切です。
【監修者紹介】
皆さんこんにちは。前院長である父とともに診療を行います、植木 克昌です。
皆さんは「歯の治療は怖い、痛い」というイメージを持っていませんか?
私の診療スタイルは「怖くない、痛くない」と思ってもらえることです。
痛くない治療は技術を駆使してしっかりカバーさせていただきます。緊張しやすい患者さんには、気持ちをリラックスできるように冗談を言ったり、世間話をしながら明るく楽しく治療を進めるようにしているので、安心してください。
お口のお悩みがありましたら、お気軽にお越しください。皆さんのご来院をお待ちしています。
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経歴
日本大学松戸歯学部 卒業 日本大学松戸歯学部研修医 修了 日本大学松戸歯学部有床義歯補綴学講座 研究生 日本大学松戸歯学部 助手(専任扱) 日本大学松戸歯学部 非常勤医師 所属・保有資格
京セラインプラント臨床マイスター 公益社団法人 日本口腔インプラント学会 所属 公益社団法人 日本補綴歯科学会 認定医 東京SJCD 皆川アカデミークラブ
【所在地】
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